探偵の選び方

探偵事務所と興信所、どっちに頼めばいい?違いと信頼できる事務所の選び方を解説

「探偵事務所」と「興信所」、ネットで検索するとどちらも出てきますよね。

私も最初は違いがまったくわかりませんでした。

「興信所のほうが堅い感じがする」「探偵のほうが浮気調査っぽい」みたいな、なんとなくのイメージだけで判断しそうになっていました。

でも調べてみたら、現代では探偵事務所と興信所にほとんど違いがないというのが結論でした。

大事なのは名前ではなく、その事務所が信頼できるかどうか、浮気調査を得意としているかどうかです。

そして、探偵業界には残念ながら悪徳業者が存在します。

全国に6,000以上ある探偵業者の中には、高額な追加料金を請求したり、調査の質が低かったりする業者もいます。

この記事では、探偵と興信所の違い、そして絶対に避けたい悪徳業者の見分け方を、私が実際に5社に相談した経験とあわせてお伝えします。

探偵事務所と興信所の違い

結論から先に言うと、現代において両者の違いはほぼありません。

 両方とも「探偵業法」という同じ法律のもとで運営されており、公安委員会からの認可を受けています。

昔はこんな違いがあった

歴史的には明確な違いがありました。

探偵事務所のルーツ

1895年、元刑事の岩井三郎が東京日本橋に「岩井三郎事務所」を設立したのが日本の探偵業の始まりと言われています。

刑事時代の捜査技術(尾行・張り込み・聞き込み)を活かし、個人の依頼を受けて浮気調査や行方調査を行っていました。

探偵の特徴は「身分を明かさずに調査する」こと。

興信所のルーツ

1892年、日本銀行理事だった外山脩造が大阪に「商業興信所」を設立したのが日本初の興信所です。

明治維新後の商工業の発展に伴い、企業間の取引における信用調査の需要が増えたことが背景にあります。

興信所の特徴は「身分を明かして調査する」こと。

つまり、昔は次のような区分けがありました。

  • 探偵 = 個人向け・秘密裏の調査(浮気、行方、素行)
  • 興信所 = 企業向け・表立った調査(信用調査、雇用調査)

現代ではどう違う?

2007年に探偵業法が施行されてからは、探偵も興信所も同じ法律のもとで営業するようになりました。

現在では「探偵」と名乗っていても企業の信用調査を行ったり、「興信所」と名乗っていても個人の浮気調査を行ったりします。

どちらも公安委員会への届出が必要で、営業内容に法律上の区別はありません。

「探偵興信所」という名称を使うことも可能です。

実質的な違いはほぼない、と考えて大丈夫です。

浮気調査はどちらに頼めばいい?

名前で選ぶのではなく、「その事務所が浮気調査を得意としているか」で選んでください。

料理人に例えると、フランス料理のシェフと日本料理の板前では得意分野が違いますよね。

探偵業界も同じで、浮気調査専門の事務所もあれば、企業の信用調査を中心に扱う事務所もあります。

ホームページで「浮気調査の実績が豊富」「浮気調査件数○件」といった情報が明示されている事務所を選べば、名称が探偵事務所でも興信所でも問題ありません。

おすすめの探偵事務所・興信所の比較は、こちらの記事にまとめています。

探偵業届出証明書を必ず確認する

悪徳業者を避けるための第一歩は、探偵業届出証明書が提示されているかを確認することです。

探偵業届出証明書とは

2007年に施行された探偵業法により、探偵業を営むには都道府県公安委員会への届出が義務付けられています。

届出を行うと「探偵業届出証明書」が交付され、事務所に掲示することが義務となっています。

届出がない状態で探偵業を営むことは違法です。

つまり、届出番号がない事務所は、その時点で法律違反をしている業者ということになります。

確認方法

確認方法は3つあります。

公式ホームページで確認する

信頼できる事務所のホームページには、必ず「探偵業届出番号」が記載されています。

通常はフッター(ページ下部)や会社概要のページにあります。

各都道府県の公安委員会サイトで検索する

届出番号がホームページに書かれていても、それが本物かどうかは公安委員会のサイトで確認できます。

「○○県公安委員会 探偵業」で検索すると届出業者の一覧が出てきます。

事務所を訪問して確認する

対面で契約する場合、事務所内に「探偵業届出証明書」の原本が掲示されているかを確認してください。

法律上、掲示は義務です。

私が実際にやった確認手順

私は、5社すべての届出番号を公安委員会のサイトで確認しました。

所要時間は1社あたり2〜3分程度。

届出番号が掲載されていない事務所は、その時点で候補から外しました。

掲載されている番号が本物かどうかも、念のため公安委員会のサイトで検索して照合しました。

この作業だけで、悪徳業者にひっかかるリスクはかなり減らせます。

悪徳業者の7つのサイン

届出番号を確認したうえで、さらに避けるべき「悪徳業者のサイン」が7つあります。

サイン① ホームページに届出番号の記載がない

最もわかりやすい危険信号です。

記載していない時点で法律違反の可能性が高いので、候補から即座に外してください。

サイン② 料金が異常に安い、または不明瞭

相場を大きく下回る料金を提示してくる業者は要注意です。

「他社の半額!」「格安調査」をうたう業者の中には、契約後に「経費が別途かかります」と大量の追加請求をしてくる悪質なケースがあります。

料金の内訳が明示されていない、料金ページ自体が存在しない事務所も避けたほうがいいでしょう。

浮気調査の費用相場については、別の記事で詳しく解説しています。

サイン③ 契約を急かす、不安を煽る

「今契約すれば割引します」「今すぐ動かないと証拠が取れなくなります」など、不安を煽って即決を迫る業者は危険です。

信頼できる事務所は「納得してから契約してください」「他社と比較していいですよ」というスタンスを取ります。

急かされたら、その時点で警戒してください。

サイン④ ヒアリングが雑、質問に曖昧にしか答えない

契約前のヒアリングが不十分な業者は要注意です。

本来、ヒアリングは依頼者の状況を正確に把握するために不可欠な工程です。

  • 「調査員は何名で動きますか」
  • 「報告書のサンプルを見せてもらえますか」
  • 「キャンセル規定はどうなっていますか」

といった質問に、曖昧にしか答えない事務所は信頼できません。

サイン⑤ 成功報酬の定義が不透明

成功報酬制を採用している業者で「成功」の定義が曖昧な場合は要注意です。

たとえば「浮気相手と接触を確認できた時点で成功」とする事務所では、ホテルでの不貞行為を撮影できていなくても成功報酬を請求されます。

契約前に「何をもって成功とするのか」を書面で明確にしない業者は避けてください。

サイン⑥ 事務所の所在地が不明、連絡先が携帯電話のみ

本格的な事務所を構えておらず、連絡先が携帯電話だけという業者も危険です。

トラブルがあったときに逃げられるリスクがあります。

Googleマップで事務所の住所を検索して、実在するかどうかを確認するのもひとつの方法です。

サイン⑦ 口コミが極端に少ない、または不自然に褒め言葉だらけ

新規で設立された業者は口コミが少ないのは当然ですが、長年営業しているはずなのに口コミがまったくない業者は、何かを隠している可能性があります。

逆に、どの口コミも「最高でした!」「完璧でした!」ばかりで具体的な内容が書かれていない場合、サクラの可能性があります。

リアルな口コミには良い点と悪い点の両方が書かれているのが普通です。

過去に行政処分を受けていないか確認する

探偵業法に違反したり、違法な調査を行った業者には、国から行政処分が下されます。

営業停止処分や営業廃止処分を受けた事務所が過去にあります。

確認方法

各都道府県の公安委員会のサイトで、「行政処分歴」や「探偵業者の行政処分」といったページが公開されている場合があります。

気になる事務所があれば、検索してみてください。

また、「○○事務所 行政処分」「○○探偵社 トラブル」といったキーワードで検索すると、過去にトラブルがあった場合は情報が出てくることがあります。

国民生活センターへの相談履歴もチェック

国民生活センターには、探偵業者に関するトラブル相談が多数寄せられています。

気になる業者名と「消費者センター」「国民生活センター」で検索してみて、苦情がないか確認するのもおすすめです。

契約時に必ず確認すべき5つのポイント

悪徳業者を避けることと並行して、契約時の確認も重要です。

ポイント① 契約書が書面で交付されているか

口約束だけで進めようとする業者は避けてください。

探偵業法では契約時に書面交付が義務付けられています。

ポイント② 追加料金の発生条件が明記されているか

「追加料金なし」とうたっていても、契約書に例外規定が小さく書かれていることがあります。

「どんな場合に追加料金が発生するのか」を必ず確認してください。

ポイント③ キャンセル規定が明確か

「調査開始前のキャンセル料」「調査中の中断時のキャンセル料」「調査完了後の不満時の対応」など、キャンセルに関する規定を確認してください。

ポイント④: 個人情報の取り扱いが明記されているか

調査で得られた情報や、依頼者の個人情報がどう扱われるかが書面で明示されていることが重要です。

ポイント⑤: 調査報告書のサンプルを見せてもらえるか

契約前に過去の報告書のサンプル(もちろん個人情報は伏せたもの)を見せてもらえる事務所は、報告書の品質に自信がある証拠です。

契約や依頼の流れ全体については、こちらの記事で詳しく解説しています。

よくある不安Q&A

Q. 大手なら安心ですか?

大手であれば届出や行政処分のリスクは低いですが、それだけで安心するのは危険です。

大手でも調査員の質にバラつきがあったり、担当者によって対応が異なったりします。

必ず自分で無料相談して、担当者の対応を確かめてください。

大手でも「対応が事務的で不安」と感じたら、他の事務所と比較すべきです。

Q. 安い事務所はやっぱり避けるべき?

一概に「安い=悪い」ではありません。

広告費を抑えて低料金を実現している事務所もあります。

ただし、「相場を大きく下回る料金」「格安をうたっている」「料金体系が不明瞭」の3点が揃っている業者は要注意です。

適正価格と悪徳価格の違いは、複数社から見積もりを取ることで見えてきます。

Q. 悪徳業者に引っかかってしまったらどうすれば?

まずは国民生活センター(消費者ホットライン:188)に相談してください。

契約書や見積書、やり取りの記録を保存しておくことが大切です。

弁護士への相談も有効です。

法テラス(日本司法支援センター)では、無料で弁護士相談を受けられる場合があります。

Q. 地方在住だと選択肢が少ないのでは?

地方でも全国対応の大手探偵事務所に依頼できます。

また、探偵紹介サービスを使えば、地元に強い事務所を紹介してもらえます。

「地方在住だから選べない」と妥協せず、全国対応の事務所や紹介サービスを活用してください。

地方向けのおすすめは、記事①にまとめています。

まとめ 名称より「信頼できるか」で選ぶ

探偵事務所と興信所、現代ではほぼ違いがありません。

どちらも探偵業法のもとで営業している正規の事業者です。

だからこそ、選ぶときは名称ではなく「信頼できるかどうか」で判断してください。

確認すべきポイントをもう一度まとめます。

  • 探偵業届出番号がホームページに記載されている
  • 料金体系が明瞭で、追加料金の条件が明記されている
  • ヒアリングが丁寧で、こちらの不安に寄り添ってくれる
  • 成功報酬の定義が書面で明確
  • 事務所の所在地が実在し、連絡先が固定電話で取れる
  • 過去に行政処分や重大なトラブルがない
  • 複数の口コミに具体的な内容が書かれている

私が実際に相談・比較した5社は、すべてこれらの基準をクリアしています。

時間をかけて選んだからこそ、「この事務所に任せてよかった」と心から思えました。

あなたも、焦らず、慎重に、自分に合った事務所を選んでください。

無料相談はどの事務所でも無料です。

複数社と話してみることで、信頼できる事務所が自然と見えてきます。

▶ 信頼できる探偵事務所5社を見る

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※本記事の内容は2026年4月時点の一般的な情報です。

※具体的な法的判断や個別のトラブル対応については、弁護士や消費生活センターへの相談をおすすめします。

※行政処分の情報は各都道府県の公安委員会の最新情報をご確認ください。

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