●パリオリンピック選手村の食事に不満爆発しています。「肉が全然ないぞー」との声も。
華やかな開会式と共に幕を開けたパリオリンピック。
しかし、そこで掲げられた「カーボンニュートラルな競技大会」というやや野心的な目標が裏目に出て、菜食中心の食事に各国の選手団から不満が噴出。
主宰者側は、開幕序盤から惹起した問題について対応に追われる格好になっています。
パリオリンピックにはどんな食事が出ているの?
今大会では炭素排出の削減を狙って肉より野菜中心の食事メニューが提供されているようです。
これにより各国の代表選手団が一気に集まるなど
時間帯によっては肉類の食べ物が品切れとなってしまうという事態が勃発。
選手たちかか不満が噴出しています。
実は栄養が管理された食事だった
一方、主催者側としては
アスリートたちが実力を余すことなく発揮できるよう
スポーツ栄養学を熟考してメニューを立案し、大会に臨みました。
つまり今回の問題は、食事を提供するシェフたちと選手たちとの間で、食事に対する好みとか考え方に大きなずれがあったようです。
レストラン運営側のエスタンゲ会長は、500のレシピを用意.
高品質の料理と多様な食事を提供することに自信のほどをうかがわせています。
実際にパリオリンピックではどんな食事メニューが出たのか?
全世界のアスリートが好みの料理を見出し、フランスの味わい深い料理を楽しむことができると、豪語しています。
この気高い意気込みからして、今回の問題はまさしく“青天の霹靂”であったにちがいありません。
では、実際にどんな料理があるのでしょうか。
料理は、フランス、アジア、アフリカ・カリブ、世界の料理の四つのカテゴリーを設置。
そこから毎日40種類の食事が提供されているとのことです。
野菜などを赤ワインで煮込んだ「ベジタリアン・ブルギニョン」など、やはり菜食中心のメニューとなっているのは否めないようです。
大会の食事サービスを担当する企業「ソデクソ・ライブ」
7月12日、選手村に座席数3500席という世界最大のレストランをオープンしました。
フランスの食文化について並々ならぬ意気込みと自信の程がうかがえます。
レストランは五輪期間を通じて毎日24時間体制を取るとのことです。
低炭素を目標とするパリオリンピック組織委員会は史上最高の低炭素・エコ五輪になると野心に満ちたスローガンを掲げています。
そのため大会期間中に提供される食事について、肉類の比重を下げる一方、植物性の食品を倍増させました。
もちろんこの背景には、選手をはじめボランティアの人たち
観衆など1300万人が食べるであろう食事の炭素排出量を減らしたいとの意図があるでしょう。
揚げ物を料理する際に使用するフライヤーは、火災の危険性を考慮して使用をひかえているとか。
これによってフライドポテトのフレンチフライがメニューから外されてしまい、このあたりも物議をかもす一因となっているようです。
パリオリンピックの食事に海外の反応は?
選手村の食事問題を受け、対策をとる国も出てきています。
イギリスのオリンピック委員会は、近隣のホテルなどに自前のシェフを派遣して選手たちに食事を提供するという異例の対策を講じました。
韓国では、肉類を含ませた弁当を用意。
昼食・夕食用として選手たちに提供しているとのことです。
日本でもパリオリンピックの食事に対応策も
日本では、吉野家やサイゼリアなどが緊急出店することを検討しているようです。
選手村は、パリ北部のセーヌ河沿いに位置し、食事だけでなく冷房が無かったり、制限されているとか。
猛暑に見舞われがちな天候の中で、選手たちが体調管理に不安を覚えるのも無理は無さそうです。
何せ送迎バスの車内でさえ冷房が制限されているのですから、エコ大会の徹底ぶりには舌を巻いてしまいます。
不満は食事だけではなかった
競技に必要な施設やインフラなども極力既存の施設を再利用し、新設を避けているとのことです。
競技場の座席をリサイクルプラスチックでつくったり、エッフェル塔の補修工事で回収した材料でメダルをつくったりなど、やや異常さが感じられるオリンピックです。
選手村のレストンも元は撮影スタジオで、それを改装してオープンさせました。
予算は、前回大会の東京に比して半分だとも言われています。]
イギリスの「タイムズ」紙は、イギリスの選手団が食事には苦労している様子を報じています。
レストランの混雑時では、チキンを一切れ手に入れることさえ難しいらしいです。
また、ドイツの「Bild」紙でも、選手たちは長い列に並ばなければならず、空いている座席を見出すのにも難儀することがあるなど、赤裸々な声を報道しています。
パリオリンピックの食事まとめ
レストラン運営側やシェフの方々は、自信満々でアスリートたちに食事を提供する準備を整えていたようです。
つまり、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまった訳ですねえ。
さて、苦情を訴える選手たち中から、「前回大会の日本での食事は良かった」といったコメントが少なからずありました。
日本の食文化やおもてなしの精神について、我々はもう少し自信を持ってもいいのかもしれません。
ともあれ「美食の国フランス」として、不名誉な出来事を早急に解決してほしいものです。
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